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英語で指示を出してAIにコードを書かせる「vibe coding」が、Webアプリの試作を超えてロボティクスの領域に入り始めた。7月下旬、逆運動学と歩行アルゴリズムをゼロからAIに生成させた六本脚ロボットのシミュレータがXで15万閲覧を超え、技術者コミュニティの注目を集めている。
話題の中心はDilum Sanjaya氏の連載「Vibe Coding Robotics」の第13作。六本脚(ヘキサポッド)ロボットの歩行シミュレータで、実際の歩行ロボット制御に使われるのと同種の逆運動学・歩行アルゴリズムを、Moonshot AIの「Kimi K3」にスクラッチで書かせたという。サーボモーターを使った実機側のデモも併せて公開され、投稿は3,300超のいいねと2,000超のブックマークを集めた。同氏は過去にテオ・ヤンセンのストランドビースト機構にも挑戦しており、初回はどのモデルもクランク軸を正しく生成できなかったが、再挑戦では新世代モデル「Fable」が成功したと報告している。
著名エンジニアの参入も確認された。機械学習ライブラリの作者として知られるRoss Wightman氏は、Rustを中核に据えたロボティクス用アクターフレームワークをvibe codingで構築したと公開。GPT 5.6とFable 5という2系統のモデルで並行開発した過程を明かしており、第一線の開発者の間でも「まずAIに書かせて比較する」進め方が日常化しつつある。
象徴的なのは、Oculus創業者のPalmer Luckey氏の発言だ。「vibe codingの最大の受益者は、私のようなハードウェアオタクになる」「私はずっとひどいソフトウェアエンジニアだった。出てくるものが多少雑でも、私が自力で書けたものよりマシだ」——ハードウェアの専門家がソフトウェアの壁を越える手段としてAIコーディングを歓迎する立場を明確にした。この発言クリップも16万閲覧に達している。
TOOLDAQの観点では、利用者の裾野が「プロの開発者」から「作りたいものがある異分野の専門家」へ広がる動きは、コーディング・LLM区分の主要銘柄(KIMI、CLDE、GPTX)にとって中期的な追い風とみる。シミュレータや制御系のように参入障壁の高かった領域で成果物が出始めたことは、AIコーディングの実用度が一段上がったことを示す事例といえる。
出典(一次情報): https://x.com/DilumSanjaya/status/2080335531108716750 (六本脚シミュレータ/Kimi K3) https://x.com/DilumSanjaya/status/2075260999880622556 (ストランドビースト機構) https://x.com/wightmanr/status/2079741937146581002 (Rustアクターフレームワーク) https://x.com/Vivek4real_/status/2079941032633040950 (Palmer Luckey氏発言クリップ)
